❶フロント部分が尖った印象のアルファード
アルファードとベルファイアは、どちらも大型のクラスに分類されるミニバンで、何かと比べられることの多い車です。
両者は共にシルエットに近いものを感じさせますが、全体的に比較を行えば違いが多いことが分かります。
デザイン的には前者の方がやや尖っている印象で、フロント部分に自己主張を強く感じさせます。
後者もフロントに自己主張はありますが、相対的には抑えられている傾向です。
背面は逆にベルファイアの方が少し強めで、アルファードは無難に思わせますが、その差は小さくフロントほどではないです。
この2つの車の関係は、アルファードが先に販売された車種で、ベルファイアは6年後に登場した実質的な後継車的な位置づけです。
洗練さを感じさせる前者は若年層以上にも支持されていましたが、後者はデザインを刷新することで、若い人達を中心に支持を集めています。
❷内装はほとんど違いはなく好みで選ぶことができる
こういった違いがある両者ですが、内装はほぼ共通で価格やグレードによる違いも小さく、外観ほどの差は生じていないのが特徴的です。
サイズ感も同じで乗り心地にも違いがありませんから、完全に好みで選ぶことができるといえるでしょう。
もし、フロント部分の違い以外の差が分からない場合は、ヘッドライトの目つきやバンパーの形状に、カラーバリエーションの選択肢に目を通すのがおすすめです。
ヘッドライトは、車の印象を決める顔つきの要ですから、ここが気に入れば前向きな選択候補となり得ます。
同時に、激しく好き嫌いが表れやすい部分でもあるので、苦手と感じたら候補から外すのが無難です。
バンパーもグリルやライトほどではないですが、個性が出る部分で好き嫌いにも関係してきます。
ボディカラーはやはり、選択肢が選び方に直結しますから、好みの色がラインナップに加えられているか確認することが大切です。
ホワイト系やシルバーとグレー系に、ブラック系などの定番はどちらにも用意されています。
アルファードとベルファイアでは、それぞれに限定色が用意されているので、この違いをチェックするのもおすすめとなります。
❸ボディサイズについて
ボディサイズは1850mmの全幅と1880mmから1950mmの全高は共通で、全長は4915mmと4930mmで僅かな差があります。
しかし殆ど誤差程度ですから、いずれかのサイズ感を知っているのであれば、細かな数字の違いは無視しても大丈夫です。
カスタマイズ性にも差は存在しますが、どちらも純正で十分な選択肢が用意されているので、共に見た目を重視する人の希望に応えてくれます。
新車販売台数で比較してみると、アルファードとベルファイアでは1万台ほどの差があって、後者の方が売れている状況です。
車で1万台の差となると思いの外大きいですし、若い人に支持されるベルファイアの人気が窺えます。
勿論、アルファードの売れ行きも好調なので、単純に購入を検討する母数の違いが影響しているものと思われます。
販売店は前者がトヨペット系で後者はネッツ系と、ターゲット層に合わせて分けていることが明らかです。
一件違いが分からない車であっても、このように比較して見比べてみると、様々なことが分かるので面白いといえます。